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土地見学で確認!ハザードマップと災害リスク

  • info991630
  • 6月17日
  • 読了時間: 4分

土地を購入して八ヶ岳で新生活を始める際、楽しみが多い一方で見落としがちなポイントが「ハザードマップ」と「災害リスク」の確認です。自然豊かな八ヶ岳エリアだからこそ、地形や気候・水害、土砂災害などのリスクが地域によって異なります。ここでは、土地見学をする際に必ず押さえておきたいハザードチェックのポイントと、その具体的な方法をご紹介します。


1. ハザードマップとは何か?

 ⚠ハザードマップの定義

  市町村や国土交通省などが発行している「洪水・土砂災害・火山噴火・地震などの危険箇所を示   した地図」です。地形や河川、斜面の状況、過去の災害履歴をもとに作成されています。

 ⚠なぜ重要か

  ハザードマップを確認することで、実際に暮らし始めた後に「想定外の土砂崩れ」や「浸水被

  害」を避けやすくなります。また、住宅ローン審査や保険の加入条件にも影響するため、資産価

  値を落とさないためにも事前に把握しておくことが必須です。


2. 八ヶ岳エリア特有の災害リスク

 ①土砂災害(斜面崩壊・地すべり)

 ☢八ヶ岳周辺は山岳地帯の麓に位置するため、急傾斜地や土砂崩れ危険箇所が多くあります。特

  に梅雨時や台風シーズンの集中豪雨で地盤が緩むことがあるため要注意。

 ☢八ヶ岳の北側・南側の斜面は火山由来の地質(火山灰や軽石を含む)で水はけがよい反面、急

  激な雨量増加で斜面崩壊が発生しやすい地域もあります。

 ②豪雨・洪水(川の氾濫リスク)

 ☢雄大な渓流が流れる八ヶ岳麓では、川沿いの土地が浸水リスクを抱えることがあります。特に

  台風や梅雨前線による豪雨で、普段は穏やかな沢や小川が一気に増水することも。

 ☢八ヶ岳山麓を源流とする河川(釜無川、千曲川など)の支流は、集水域が狭いために短時間で

  水位が急上昇しやすい点に留意が必要です。

 ③融雪期のリスク

 ☢八ヶ岳は冬の積雪量が多く、春先に大量融雪が発生することがあります。雪解け水が一気に流

  れ出すと、普段は水が少ない沢も洪水リスクが高まるため、「洪水ハザードマップ」だけで

  なく「融雪リスク/雪崩リスク」を確認しましょう。

3. ハザードマップの確認手順

 ①役場(市町村)ホームページをチェック

 ✅北杜市、富士見町、原村、茅野市など、各自治体が公開しているハザードマップをダウン

   ロードし、見たい土地の所在地をマップ上で検索しましょう。

 ✅内陸部の「土砂災害警  戒区域」「急傾斜地崩壊危険区域」「洪水浸水想定区域」など複

    数のレイヤーを重ねて表示できる場合は、必ずすべて確認します。

 ②現地に「広域図」と「詳細図」を用意する

 ✅広域図で災害危険区域の範囲をざっくり把握し、その後「詳細図(地番ごとに色分けされ

   た図)」で自分の候補地がどの色(危険度)に該当するかをチェック。

 ✅地元の役場やまちづくり課に問い合わせて、最新版を紙で入手するのもおすすめです。

③地形を自分の目で確認する

 ✅ハザードマップは過去のデータやシミュレーションをもとに作成されていますが、実際に現地

  に足を運び、土地の高低差や背後の斜面、周辺の沢や排水路がどうなっているかを目で見て確か

  めます。

 ✅特に「谷底・斜面の中腹・尾根筋」など、どの標高帯に位置しているかでリスクの度合いが変

  わります。

4.災害リスクを軽減するためのポイント

①ハザードゾーン外の土地を選ぶ

 ✅できるだけ「土砂災害警戒区域」や「洪水浸水想定区域」に含まれない場所を選びましょう。

   ただし、マップ外でも地形的に危険な箇所がある場合もあるため、宅地化されていてもまわりに

   崖や急勾配斜面がないかを必ず確認。

②宅地造成済みの平坦地を優先する

✅崖を切り開いて造成された新規分譲地は、盛土や切土部分の地盤が不安定になりやすいので

   注意が必要です。造成後数年以上経過し、安定性が確認されているかを調べましょう。

③排水計画・雨水対策をチェック

 ✅豪雨や融雪時に水がどこへ流れるか、「水はけ」が良いかどうかを確認。敷地内に水が溜まら

   ないか、周辺の側溝や排水路は機能しているかを実際に見ておきます。

 ✅雨水貯留タンクやグレーチング設置など、建築時にできる排水対策を前もってイメージしておき

  ましょう。

④周辺施設やインフラの耐災害性を確認

 ✅土砂災害警戒区域に隣接する道路が崩落しやすい場所かどうか、緊急避難経路が確保できるか

   を確認。

 ✅水道・電気・通信インフラが地震や豪雨時に復旧しやすいか、地元のライフライン整備状況を

   役場やインフラ事業者に問い合わせると安心です。


 土地見学では、つい「日当たり」や「眺望」「価格」に目が向きがちですが、長く安心して暮らす

には「災害リスク」の確認が不可欠です。ハザードマップを確認し、地形を自分の目で確かめ、自

治体の情報を活用することで、リスクを最小限に抑えた土地選びが可能になります。

八ヶ岳の豊かな自然を楽しみつつ、災害リスクをしっかり見極めて、安全・安心なマイホーム計 画

 を進めてください。

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